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上記の悩みを解決し、この記事を読み終えれば医療事務になるのに何が必要なのか理解できるようになります。
実際に私は医療事務として19年働いており、その経験から本記事を執筆しているので、これから医療事務で働こうと考えている方は参考になるはずです。
まずは「医療事務になるための方法」から解説し、後半では「医療事務で働きたい方におすすめの求人サイト」を紹介します。
医療事務になるには国家資格は必要ない
医療事務は医師や看護師などと違い資格を必要としない職種なので、未経験・無資格でも採用試験に合格すれば働けます。
幅広い年齢層の方々が活躍している職種でもあり、医療事務として働くには大まかに下記4つの方法があります。
雇用形態が多様なので自分にあった働き方を選択できる反面、人気の職種であるがゆえ新卒を除いて未経験での正社員採用はなかなか厳しいです。
これから医療事務の正社員として転職を目指している方は、まず派遣社員やパート/アルバイトで実務経験を積むのも1つの手と言えます。
医療事務未経験なら基礎知識を学べる資格取得がオススメ!
高校/大学/専門学校を卒業後に新卒で働く
新卒で医療事務として働く場合は、基本的に「高校卒業後に医療事務として働く」と「大学や専門学校へ進学し、卒業後に医療事務として働く」の2パターンあります。
医療事務として働くうえで学歴はあまり重要視されていないので、高卒だとしても医療事務の正社員として採用される可能性は十分にあります。
また、進学組に比べて早く実務経験を積めるため、将来医療事務としてのキャリアアップ転職を考えたときに、実務経験の長さをアピールできるのは大きなメリットと言えるでしょう。
医療系の大学や専門学校へ進学すれば専門知識を学びながら資格取得を目指すことができ、医療機関にもよりますが高卒より大卒のほうが給料が高いことが多いです。
医療系の学校であれば医療事務への就職実績も多いはずなので、就活をよりスムーズに進められます。
事務総合職として病院の運営に関わりたいなら4年制大学を卒業しておくと有利だよ!
正社員/契約社員(中途採用)で働く
中途採用の場合は求人を出す側も即戦力となる人材を求めているケースが多いため、未経験での正社員採用はハードルが高くなります。
また、近年は正社員雇用を減らし派遣社員を採用する医療機関が増えており、とくに大学病院などの大規模な医療機関で多い印象です。
求人が出ても経験者が優遇されてしまうことから、前職での経験やスキルをどのように医療事務で活かせるかをアピールすることが重要と言えます。
就活がなかなか上手くいかない場合、派遣社員やパート/アルバイトで実務経験を積んでから、正社員登用を目指すことも選択肢に入れておきましょう。
派遣社員で働く
正社員雇用を減らし派遣社員を採用する医療機関が増えているため、昔より医療事務の派遣求人は多くなりました。
派遣社員は人材派遣会社と雇用関係を結ぶので、派遣先企業と雇用関係を結ぶことはありません。
「自分の希望条件やスキルにあった勤務先を紹介してくれる」「勤務先の変更がしやすい」といったメリットがある反面、「正社員と比べて待遇が低い」や「同じ職場で長く働けるとは限らない」などのデメリットがあります。
医療事務に強い派遣会社であれば求人数も多いため、未経験でも働ける医療機関を紹介してもらえます。
派遣会社によって求人数は異なるので、面倒でなければ何社か派遣会社に登録してみるのがオススメです
パート/アルバイトで働く
医療事務のパート/アルバイトは勤務時間や日数などで融通が利くため、育児と仕事を両立させたい・扶養内で働きたい主婦に人気があります。
パート/アルバイトでも医療事務経験者が有利なのは間違いありませんが、未経験OKの医療機関も多いので、未経験だからと諦めずとりあえず気になる求人に応募してみるのがオススメ。
スキルを身につけ必要な人材となれば、パート/アルバイトでも正社員登用のチャンスは十分あり、私の職場でもパートから正社員になった方がいらっしゃいます。
ただし、医療機関によって正社員登用の可能性があるかは異なるので、パート/アルバイトから正社員を目指したい方は求人内容をチェックしたり、面接時に確認してみると良いでしょう。
医療事務でも職場によって仕事内容は大きく変わる
医療事務として働けるのは病院や診療所だけだと思われがちですが、診療報酬・調剤報酬・介護報酬などが発生する場合は医療事務が必要となるので、下記のようにさまざまな職場で活躍できます。
- 病院:総合受付・診療科受付・会計業務など、仕事は細分化されていることが多い
- 診療所・クリニック:医療事務員の人数は少ないことが多いので、1人で複数の業務を行う
- 歯科医院:医療事務と歯科助手を兼務するケースが多い
- 調剤薬局:受付と調剤報酬請求を主な業務として行う
- 介護事業所:事務作業・雑務・介護報酬請求業務などを兼務するケースが多い
病院と診療所・クリニックはベッド数で分類されており、入院ベッドが20床以上ある施設は「病院」、入院ベッドが19床以下または入院設備がない施設は「診療所・クリニック」と呼びます。
大学病院などの大規模な医療機関では、医療事務の仕事は細分化されていることが多いため、担当業務の専門家を目指せます。
対して小規模な医療機関では医療事務員の人数は少ないことが多く、1人で複数の業務をこなすケースが多いため、幅広くスキルを身につけられると言えます。
同じ医療事務でも職場ごとに仕事内容・年収・勤務形態などは違うので、自分にあった職場をみつけ医療事務としてのキャリアをスタートさせましょう。
医療事務として働く前に知っておくべき3つのポイント
医療事務は未経験・無資格でも比較的採用されやすい職種ですが、入職後に仕事の大変さから辞めていく人も多い職種と言えます。
ここでは、医療事務として働く前に知っておくべきポイントを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 長期目標を立てる
- 基礎知識を身につけておくと楽になる
- 自分が医療事務に向いているか判断する
それぞれ順番に解説していきます。
①長期目標を立てる
医療事務として将来どうなりたいかを明確にして、それを実現するために必要な経験やスキルがなにかを把握し、具体的な行動計画を立てます。
「ある業務に特化したスペシャリストになりたい」「事務総合職として病院の運営に関わっていきたい」「正社員登用を目指したい」など、最終目標によってどういった経験やスキルが必要なのかは変わります。
特定の業務のスキルを伸ばしたいなら仕事が細分化されている病院が向いていますし、事務総合職を目指すのであれば4年制大学を卒業したほうが有利です。
目標を持ちながら仕事をすることで自分の意識も変わりますし、多少つらいことがあっても乗り越えられるため、雇用形態に関係なく医療事務としてのキャリアをスタートさせる前に考えておきましょう。
②基礎知識を身につけておくと楽になる
医療事務の知識0と知識1で働き始めるのでは精神的な余裕が全然違い、まったく知識がないまま飛び込むと、忙しさと専門用語の多さから軽くパニック状態になります。
基礎知識を身につけるのにオススメしたいのが資格取得で、医療事務未経験の方は「基礎知識を学べる資格」→「ステップアップに役立つ専門資格」の流れで取得するとよいです。
いきなり難易度の高い資格に挑んでも取得まで時間がかかるため、まずは基礎知識を学べる資格取得を目指しましょう。
医療事務の資格は医科・歯科・調剤・介護にわけられ30種類以上もあるので、どのような仕事をしたいか考えてから資格を取得してください。
まだ何も決めていない方は、とりあえず医科の資格を取得するのがオススメです。職場ごとの代表的な医療事務の資格を下記にまとめました。
医科 | 診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)、医療事務管理士®技能認定試験、医療事務認定実務者試験 |
歯科 | 診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)、歯科医療事務管理士®技能認定試験 |
調剤 | 調剤報酬請求事務専門士検定試験、調剤事務管理士®技能認定試験 |
介護 | 介護報酬請求事務技能検定試験、介護事務管理士®技能認定試験、ケアクラーク®技能認定試験 |
独学でも医療事務の勉強はできますが、通信講座を活用したほうが効率よく勉強を進められます
③自分が医療事務に向いているか判断する
働き始めてから「この仕事に向いてないな…」と感じ、短期間で辞めてしまうとこれまでの時間や費用が無駄になります。
自分は医療事務に向いているかを事前に判断することで、ほかの仕事を探すことに舵を切ることも可能です。
医療事務は診療報酬請求などを行う事務職であると同時に、患者さんと接するサービス業としての側面もあるため、個人的にコミュニケーション能力は非常に重要だと感じています。
ただ、向いていない人に当てはまる項目があるからといって落ち込む必要はなく、仕事をしていくなかでスキルを身につけ活躍している人はたくさんいます。
向き不向きを言葉で伝えることは簡単ですが、実際に働いてみないとわからない面もあるので、少しでも気になっている方は医療事務として働いてみるのがよいと思います。
誰でも最初は未経験です!失敗から学んで頼りにされる医療事務員になりましょう!
医療事務で働きたい方におすすめの求人サイト
最後にこれから医療事務を目指す方に向けて、現役医療事務の私おすすめの求人サイトを紹介します。
求人サイトといってもアルバイト/パートに特化した求人サイト、転職サイト、転職エージェント、ハローワークなど様々あるため、自分にあった求人サイトを利用して納得のいく就活をしましょう。
「正社員/契約社員(中途採用)」「派遣社員」「パート/アルバイト」の雇用形態ごとに紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【おすすめ選定基準の詳細】
2022年総人口ランキング(市区町村)1位~3位である「神奈川県 横浜市」「大阪府 大阪市」「愛知県 名古屋市」の医療事務の求人数を調査(2023年10月6日現在)
①正社員/契約社員(中途採用)を希望の方におすすめのサイト
正社員/契約社員(中途採用)での勤務を希望の方は、大きくわけて下記4つの方法があります。
ただし、中途採用の場合は求人を出す側も即戦力となる人材を求めているケースが多いため、年齢が上がるにつれて未経験での正社員採用はハードルが高くなります。
- 転職エージェントで求人を紹介してもらう
➡自分にあった最適な求人を紹介してほしい方、転職活動のサポートをしてほしい方にオススメ。ただし医療事務の求人はかなり少ない印象 - 転職サイトを使う(求人検索エンジンも含める)
➡求人数が豊富なのが魅力。ただし求人の厳選や選考対策などを自分でする必要がある - ハローワークを利用する
➡応募書類の添削や模擬面接などのサポートを無料で受けられる。転職サイトと併用するのがオススメ - 企業のホームページから直接応募
➡どうしても働きたい医療機関がある場合にオススメ
転職サイトとハローワークを併用して転職活動するのがおすすめで、複数の求人サイトの求人情報を一括検索できる『求人ボックス』と『スタンバイ』を活用すれば効率的に医療事務の求人を探せます。
この2つは医療事務の求人数も非常に多く、ハローワークの求人情報もカバーしています。
転職エージェントは応募書類の添削や面接のアドバイスといった選考通過のサポートをしてもらえる点は魅力ですが、どの転職エージェントも医療事務の求人はかなり少なく感じました。
非公開求人もあるのでなんとも言えませんが、他の職種も含めて転職を検討している方に向いていると言えそうです。
転職サイトを利用する方は、スキルマーケットの『ココナラ』で応募書類の添削や面接対策をしてもらうのもオススメ!
②派遣社員・パート/アルバイトを希望の方におすすめのサイト
派遣社員・パート/アルバイトでの勤務を希望の方は、複数の求人サイトの求人情報を一括検索できる「求人検索エンジン(メタサーチ)」を活用するのがオススメ。
求人検索エンジンはネット上の求人情報を集めて一括表示してくれるため、求人サイトを1つ1つ調べてまわる必要がなく、効率的に求人を探すことができます。
もちろん求職者は無料で使えますし、追加料金がかかることもありません。
求人検索エンジンはいろいろとありますが、基本的に『スタンバイ』と『Indeed』を利用しておけば間違いないです。求人情報を漏れなく探すために『求人ボックス』も念のためチェックしましょう。
まとめ:医療事務になるのに資格は必要ないが基礎知識はつけておこう!
本記事では医療事務になる方法、医療事務になる前に知っておくべきポイントを紹介しました。
医療事務は医師や看護師などと違い資格を必要としない職種なので、未経験・無資格であっても採用試験に合格さえすれば働けます。
また雇用形態も多様なので、自分にあった働き方を選択できる点も魅力と言えるでしょう。
ただし、同じ医療事務でも職場(病院・歯科医院など)によって仕事内容や給料は変わるため、自分にあった職場を選ぶことが大切です。
また、医療事務として働くうえで資格は必要とされていませんが、未経験の場合は「基礎知識を身につけられる」「面接でやる気のアピールになる」といった点から資格取得がオススメです。